【ニッケイ新聞】オーリャ!

 先月、岩手県人会(千田曠曉会長)の招待で出かけた聖州カナネイアへの親睦旅行には、10代の学生から80代まで多様な約50人が参加した。高齢者中心と思いきや役員の息子と友人、JICAシニア、駐在員出身で住み着いた夫婦など様々だった。
 前回はイビウナ、前々回にはパラナ州ロンドリーナへ出かけたのだが、太鼓グループを引き連れ、現地で交流を行なったという。
 世代を問わずに会活動への参加を誘ってきたので、彼らが日本祭りなどで頼れる戦力となってきたらしい。新年には親睦ブッフェ会を行なうが、会費は県人会が半額負担するそうだ。
 赤字覚悟の行事も多いが「全ては会員に還元するため」と千田会長は笑う。すでに8期16年目の会長職だが、来年は再び改選を迎える。個人的には次回も継投してほしい。(祐)

 ブラジル岩手県人会が岩手日報社の協力で発行している「ふるさと岩手だより」。同紙の記事・写真をそのまま掲載し、会員や南米県人会へ故郷のニュースを伝えようと始まった試みだが、思わぬところで反響を呼んでいるようだ。県人会の千田会長によれば、先月発行の岩手日報社内報がふるさとだよりの発行のいきさつや内容などを紹介。紙面を見せてもらうと、「会員から感謝の声が届いている」という会長のコメントも掲載されていた。「予想外のことで」と千田会長も驚き半分、喜び半分の様子。ブラジルからの記事寄稿など地道に続けてきた交流が信用につながっているのだろう。他の県人会でも不可能な話ではない。絆の確認は会活性化にも一役買うのでは。

ニッケイ新聞 2014年12月5日付