ブラジル岩手県人会(千田曠曉会長)の第55回定期総会と新年会が19日、予定より1時間遅れの午前11時からサンパウロ市リベルダーデ区の同会館で開催され、総会と新年会合わせて約80人の会員が出席した。
先亡者への黙とうの後、千田会長があいさつ。昨年8月に開催された県人会創立55周年に触れ、会員への感謝を表した。また「皆さんから出された新しい企画やアイデアを理事会で検討し、実行していきたいと思っておりますので、皆さんの協力をお願いします」と呼び掛けた。
2013年度事業報告に続いて行われた13年度会計報告では、収入24万1098・37レアル、支出20万7235・31レアルで、3万3863・06レアルが次期に繰越。また、銀行預金を合わせた資産が36万6389・50レアルであることが発表された。
さらに、菊地義治会長時代からあった第2会計について千田会長が「いつまでもこのまま置いておかずに会計を一つにすることにした」とし、イタウ銀行からサンタンデール銀行に移された10万3000レアルを含む計22万498・85レアルの余剰資産があることも改めて発表され、それぞれ承認された。
14年度事業計画案に続いて14年度予算案について、11万5000レアルが承認された。
千田会長は、今年度の会館使用量が増加することを見込んでおり、数年前から県人会の家屋税(IPTU)が非課税されていることに触れ、「収入を増やし、支出を抑えることができる」と説明した。
理事会提案では、昨年からの年間会費80レアルをそのまま据え置くことが発表。また、今年6月から開催されるサッカー・ワールドカップで日本、特に岩手県から日本人が来伯した際に、県人会でできる限りの対応をしていく考えも示された。
引き続き行われた新年会では、モジ・ダス・クルーゼス市在住の地方理事である菊池達郎さん(86)が乾杯の音頭を取り、参加した会員たちは新年最初の公式イベントを楽しんだ。
サンパウロ新聞 2014年1月22日付